令和8年7月26日、宮崎神社において「夏越の大祓(大祓式・茅の輪神事)」並びに「夏越除災招福祈願祭」を斎行し、滞りなく執り納めました。
夏越の大祓は、半年間の生活のなかで知らず知らずのうちに身についた罪や穢れを祓い清め、残る半年を健やかに過ごせるよう願う神事です。
三時間をかけて奉製された茅の輪

今年も総代の皆様にご奉仕いただき、立派な茅の輪を奉製していただきました。
茅を刈り、束ね、大きな輪へと仕上げるまで、約三時間を要する作業です。暑いなか、心を込めてご奉仕くださいました総代の皆様に、厚く御礼申し上げます。
古式に則った大祓式

神事を始める夕刻になると、計算したかのように境内が日陰に包まれ、穏やかな空気のなかで大祓式を執り行うことができました。
はじめに、参列者の皆様へ夏越の大祓の意味や神事の流れをご説明しました。
宮司が「大祓詞」を奏上する間、参列者の皆様には「大祓詞の現代語訳」を黙読していただきました。祝詞に込められた祓いの意味に触れながら、それぞれに半年間を振り返っていただくためです。

大祓式では古式に則り、祓物である木綿(ゆう)と麻(あさ)を引き裂きました。さらに、右綯え・左綯えにしたこよりの縄を解き、罪や穢れを祓い清める神事を執り行いました。
「蘇民将来」と唱えながら三度の茅の輪くぐり

続く茅の輪神事では、茅の輪の由緒や歴史、くぐり方についてご説明したのち、参列者の皆様とともに三度、茅の輪をくぐりました。
三度目には、全員で「蘇民将来(そみんしょうらい)」と唱えながら、輪をくぐりました。
これは『備後国風土記』の逸文に伝わる、蘇民将来の説話に由来するものです。
説話では、神様が茅の輪を授け、「この輪を腰につけ、蘇民将来の子孫であると名乗ることで、疫病から免れるであろう」と告げたとされています。
その故事にならい、自らが蘇民将来の子孫であることを示すように「蘇民将来」と唱えながら、茅の輪をくぐりました。
約300名のお名前を神前に奏上

大祓式と茅の輪神事に続き、「夏越除災招福祈願祭」を斎行しました。
お申し込みくださった約300名の皆様のお名前を一人ひとり神前に奏上し、夏の災いを除き、これからの半年を健康で穏やかに過ごせるよう祈願いたしました。
祝詞の奏上は30分を超え、長時間の正座となりましたが、皆様からお預かりした願いを、心を込めて大神様へお伝えいたしました。
清々しい心で残る半年を
ご参列、ご奉賛を賜りました皆様、そして準備から当日のご奉仕までお力添えくださいました総代の皆様に、改めて厚く御礼申し上げます。
立秋まであとわずかとなりましたが、厳しい暑さはまだ続きます。
皆様がこの夏を健やかに乗り越え、清々しい心で秋、そして冬を迎えられますよう、心よりお祈り申し上げます。
夏越の大祓の由来や意味については、こちらの動画でも詳しく解説しています。