毎年5月5日は「こどもの日」。
私たちにとってはゴールデンウィークの一部として親しまれていますが、その由来や込められた願いを深くご存知でしょうか?
この記事では、こどもの日と神社の関わり、
そして鯉のぼり・五月人形・菖蒲湯などの行事の意味を、子育て世代の皆さまにも分かりやすく解説します。
こどもの日の由来とは?
こどもの日は、1948年に国民の祝日として制定されました。
法律の趣旨には、
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」
と明記されており、子どもだけでなく、母への感謝も大切なテーマとなっています。
もともとは男の子の成長を祝う「端午の節句」から始まりましたが、現代ではすべての子どもを祝う日として位置づけられています。
神社とこどもの日──なぜ関わりがあるの?
こどもの日は法律上は宗教的な祝日ではありませんが、
起源となった「端午の節句」は、古くから神道の年中行事と関わってきました。
🌿端午の節句=五節供の一つ
端午は、1月7日の「人日」、3月3日の「上巳」、7月7日の「七夕」などと並ぶ五節供の一つ。
古代から神様への感謝や厄除けの祭りが行われ、神社では今でも「菖蒲神事」などの形で受け継がれています。
🌿神道的な意味
- 菖蒲湯や蓬飾りで邪気を祓う。
- 鯉のぼりや**幟(のぼり)**が、神様を迎える「依代(よりしろ)」として機能していた。
- 五月人形や鎧兜は、神に守られた強さの象徴として祈りを込めて飾られました。
つまり、神社とこどもの日は、表面的には離れているようで、
本質的には「子どもを守る祈り」を共有しているのです。
なぜ鯉のぼりを揚げるの?
鯉のぼりの由来は、中国の伝説「登竜門」にあると言われています。
激しい滝を登りきった鯉だけが龍になれる。
この伝説から「困難を乗り越えて成功する」象徴として、鯉が選ばれました。
江戸時代には、武家が男児の誕生を祝って幟を立てたことに由来し、町人がそれを模したのが鯉のぼりの始まりです。
いまでは「真鯉(黒)=父」「緋鯉(赤)=母」「青い鯉=子ども」を表すようになり、
家族みんなで子どもの成長を願う風習として全国に広まりました。
五月人形や柏餅、菖蒲湯の意味は?
🎎五月人形
鎧兜や武者人形には、「強く、たくましく育ってほしい」という願いが込められています。
災いから子どもを守るお守り的な意味もあります。
🍡柏餅
柏の葉は、新芽が出るまで落ちないため「家系が絶えない」象徴とされ、子孫繁栄の縁起物です。
🛁菖蒲湯
菖蒲には邪気を祓う力があるとされ、香りと薬効で無病息災を祈るお風呂として伝統的に使われてきました。
地域ごとの風習も多彩
地域によっては、ちまきやあくまき、菖蒲叩きなどの特色ある伝統行事も。
たとえば広島では、神社に五月人形を奉納したり、屋根に菖蒲を飾る風習も残っています。
宮崎神社では……
宮崎神社では、「子どもの守り神」として、安産祈願や初宮参り、七五三など人生の節目に合わせたお祈りを行っています。
こどもの日を機に、お子さまの健やかな成長を祈って、神様とご縁を結ぶひとときをお過ごしになりませんか?
まとめ|伝統の中に息づく「祈り」
こどもの日は、「祝い」だけでなく「祈り」でもあります。
- 健やかに育ってほしいという親の願い
- 厄を払い、神様に守られて生きていくという信仰
- 家族の絆や、地域のつながりを大切にする日本文化
これらを感じながら、今年のこどもの日を迎えてみてはいかがでしょうか。
🪷 宮崎神社では、子どもたちの成長を願うご祈祷も承っております。お気軽にお問い合わせください。
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