【新嘗祭】11月23日は何の日?勤労感謝の日の意味

ぶろぐ

本日、宮崎神社にて「新嘗祭」を斎行いたしました

本日は11月23日。
秋も深まり、境内の木々も美しく色づく中、宮崎神社におきまして「新嘗祭(にいなめさい)」を厳粛に執り行いました。

本年の豊かな実りに感謝し、国家の安泰と氏子崇敬者の皆さんの健勝をお祈りいたしました。

カレンダーでは「勤労感謝の日」として馴染み深い今日ですが、神社においては一年で最も重要なお祭りのひとつが行われる特別な日です。

今回は、この「新嘗祭」がいったいどのようなお祭りなのか、その歴史や込められた願いについて、少し詳しくお話ししたいと思います。

1. 新嘗祭(にいなめさい)とは?

「新嘗(にいなめ)」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんが、

「新」は新穀(その年に獲れた新しい穀物)、

「嘗」はご馳走を味わうという意味があります。

簡単に言うと

「その年の新米を神様にお供えし、感謝を捧げてから、私たちもそのお下がりをいただく収穫祭」

です。

2000年以上続く、日本人の「感謝」の原点

このお祭りの歴史は非常に古く、『日本書紀』の神話にまで遡ります。

天照大神(あまてらすおおみかみ)が孫であるニニギノミコトに稲穂を授け

「この国を稲作で豊かにしなさい」と命じられたことが始まりとされています。

以来、2000年以上にわたり、春に豊作を祈り(祈年祭)、

秋に収穫を感謝する(新嘗祭)というサイクルが、日本人の生活と精神の基盤となってきました。

2. なぜ11月23日が「勤労感謝の日」なのか?

実は、「勤労感謝の日」は、もともと「新嘗祭の日」でした。

明治時代以降、新嘗祭は国家の重要な祭日として11月23日に行われていました。

しかし、戦後(1948年)に制定された祝日法により、名称が「勤労感謝の日」と改められました。

  • 新嘗祭: 五穀豊穣を神様に感謝する日
  • 勤労感謝の日: 勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝しあう日

名前は変わりましたが、「生産の恵みに感謝する」という根本的な精神は、現代にもしっかりと受け継がれています。

3. 天皇陛下と新嘗祭

全国の神社で新嘗祭が行われている今日、皇居(宮中)でも天皇陛下ご自身による非常に重要な祭儀が行われています。

宮中の新嘗祭では、天皇陛下が自ら栽培された新米を含む新穀を、天照大神をはじめとする神々にお供えになります。

そして、陛下ご自身も神様と同じ新穀を召し上がります。

これを「神人共食(しんじんきょうしょく)」と言います。
神様と同じものをいただき、翌年の豊作と国家国民の幸せを祈る。

まさに、天皇陛下が国民を代表して行ってくださるのです。

室町時代の戦乱期には一時中断された歴史もありましたが、江戸時代に復活し、現在に至るまで大切に守り伝えられています。

4. 今晩は「新米」で感謝のひとときを

私たち宮崎神社で行った新嘗祭も、祈りと心は一つです。

  • 自然の恵みへの畏敬(おそれうやまい)
  • 見えないおかげ様への感謝
  • 日々の労働と生産への喜び

こうした想いを込めて、祝詞(のりと)を奏上いたしました。


承知いたしました。ブログ記事の末尾に追加する形で、参考資料と引用元のリストを作成しました。読者の方がより詳しく知りたい場合に役立つよう、リンク形式で整えています。


(記事本文の続きとして、最下部に配置してください)


参考資料・出典

本記事の作成にあたり、以下の公的機関および神社の資料を参考にいたしました。新嘗祭の歴史や儀式についてより深く知りたい方は、ぜひ合わせてご覧ください。

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