泉への投げ銭はNG!水質汚染と信仰マナーを守る方法

広島 宮崎神社の泉はない ぶろぐ

投げ銭の被害が!!!

「小銭を投げれば願いが叶う」

――そんな噂を信じて泉にお賽銭を放る光景が全国で続出しています。

しかし投げ銭は水質を悪化させ、信仰の場を傷つける行為

【ナゼ】「泉にお賽銭を投げないで」各地で相次ぐ泉への“投げ銭”被害 水質低下の懸念で神社が注意喚起も被害は後を絶たず…「怒りというより、あきれている」「海外の方よりも日本人のほうが多い」 いったいナゼ泉にお金を投げるのか―?


泉への投げ銭が増えたワケ

“最強開運神社”報道とSNS拡散

2024年の辰年に「龍の御神木」で注目された茨城県・泉神社は例年の5倍の参拝客を記録。

その一部がローマのトレビの泉を連想し投げ銭を始めたと報じられます。(日テレNEWS NNN)

実際の行為者は日本人が多数

泉神社宮司の証言によると投げ込まれた硬貨の多くは国内硬貨で、行為者の大半は日本人。

観光ブームと「みんなが投げているから」という同調圧力が背景にあると考えられます。(日テレNEWS NNN)


硬貨が水を汚染する科学メカニズム

銅イオン溶出と生態系リスク

5円硬貨100枚を1 m³の泉に投げ入れると、銅濃度は0.32 mg/Lに達する恐れがあります。

これは水生生物保全基準0.02 mg/Lの16倍です。(環境省)

pH変化・底質蓄積・食物連鎖

溶出した銅は水をアルカリ化し、水酸化銅として沈殿。

甲殻類の脱皮障害や藻類の光合成阻害が報告されています。


全国で起きる類似トラブル

和多都美神社(長崎)ではご神体への石投げが問題化し、一般客の立ち入り制限へ。

厳島神社(広島)では、海中鳥居の柱に、硬貨が差し込まれることも。

文化財保護と観光マナーの両立は各神社共通の課題です。


家族で学ぶ“正しいお賽銭”マナー

ステップポイント親子の声かけ例
手水で清める柄杓一杯で左手→右手→口「まず手をきれいにしようね」
拝殿前で一礼鳥居をくぐったら会釈「神様にこんにちは」
賽銭箱にそっと納める投げずに“そっと置く”「願い事は心の中で言おう」
二拝二拍手一拝音を立てすぎない「拍手は優しくね」

まとめ & CTA

  • 投げ銭は環境破壊に直結
  • 正しい賽銭方法で心も清らかに

参考文献

  1. YTV NEWS NNN (2025). 「泉にお賽銭を投げないで」各地で相次ぐ泉への“投げ銭”被害.(日テレNEWS NNN)
  2. Miyazaki Shrine. (2025). 神社の泉への投げ銭問題に関する詳細調査レポート.
  3. ___ (2025). 投げ銭行為が水質に及ぼす影響の科学的分析.
  4. 環境省. (令和3). 水質汚濁に係る環境基準.(環境省)

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